顎関節症は猫背やストレートネックと因果関係があると言われています。首と顎がどのように関係しているのか?その理由を分かりやすく解説します。
ストレートネックによって顎関節症が起こるのは、首周辺の筋肉のバランスが崩れるためです。ストレートネックになると首に負担がかかりやすくなるため、筋肉が収縮した状態のままこり固まってしまいます。そうすると筋肉のバランスが崩れ、その影響が顎関節のバランスにも影響を及ぼし、顎関節症の症状が現れるのです。顎関節症が起きている人は、顎だけでなく骨盤や鎖骨の歪みなど全身のバランスが崩れている恐れがあるので、早急な対策が必要です。
顎が鳴る、カクカクする、口を開けると痛い。これらは顎関節症の代表的な症状です。顎関節症は若い世代に増えており、軽度のうちは自覚症状に乏しく、気付かないうちに進行していることもあります。重度になると日常生活や仕事に支障がでるほどの辛い痛みに悩まされる、侮れない病気です。
若い世代に増えている背景は、「柔らかい食べ物を摂ることが多いので顎の筋肉が弱い」、「ストレスにより無意識に歯を食いしばっている」などが挙げられます。また、体の歪みも顎関節症の大きな原因です。姿勢が悪く左右どちらかに重心をかけている人は、重心のバランスをとるために顎が傾きがちになり、歯を食いしばるクセのある人には猫背やストレートネックの人が多いと言われています。顎関節症の患者の多くにこのような体の歪みが多く見られるのです。
顎関節症の治療は、一般的に歯科で行われています。数は少ないですが、顎関節症の治療を専門とする医療機関もあり、より専門的な治療を受けることも可能です。治療方法は、マウスピースを使ったかみあわせの改善や、スプリントを使った歯ぎしりの緩和、生活習慣指導による姿勢の改善、メディカルマッサージ、炎症や筋肉の収縮を抑えるための薬物療法など多岐に渡ります。一方で、顎関節症は生活習慣に依存する部分が大きいので、セルフケアが大切であるとも言われています。
顎関節症は全身の歪みが関係している病気です。不自然な姿勢やストレートネックなど、顎関節症を誘発する要因を取り除かない限り、根本的な解決には至りません。病院の治療だけに頼るのではなく、セルフケアを積極的に取り入れていきましょう。
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