全身の様々な不調を引き起こすストレートネック。最近では、逆流性食道炎も誘発されることが分かってきました。逆流性食道炎とストレートネックの関係と適切な対処法を解説します。
ストレートネックになると頸椎の歪みが生じ、さらに肩や腰などにもひずみが起こってきます。ひずみが起こると特定の筋肉に負荷がかかるため、顎だけが出たり、背骨が曲がったりするような不自然な姿勢になりがちです。姿勢のクセによっては胸部や腹部が圧迫されることもあり、逆流性食道炎が起こってしまいます。
逆流性食道炎は、胃で消化される途中の食べ物や強酸性の胃液が食堂に逆流して食堂が炎症を起こす病気です。胸やけ、胸の痛みが代表的な症状で、酸っぱい液体が口まで上がってくる、ゲップ、口内炎、のどの痛み、咳、喘息などの症状が起こる人もいます。
逆流性食道炎が起こる背景は、「①逆流を防ぐ食道の仕組みが弱まっている(加齢・食事・肥満・姿勢などが原因)」、「②胃酸が増えすぎて胃液が逆流する」、「③ストレスなどによって食道が過敏になっている」という3つがあると考えられています。
そして、これらの3つが起こる根本的な原因として考えられているのがストレートネックです。近年、ストレートネックは全身の様々な機能障害をもたらすものとしてメディアでも取り上げられるようになりましたが、逆流性食道炎もストレートネックが誘発する症状の一つであることはあまり知られていません。
逆流性食道炎の治療は投薬治療がメインです。胃酸の分泌を抑える薬、食べ物を送り出す運動を促す薬、食道や胃の粘膜を保護する薬などが処方されます。これらは、症状の現れ方や重症度によって使い分けられています。投薬治療で効果が見られなかったり、重症化したりすると食道が狭くなり、出血を伴う恐れもあるため手術も検討されます。
逆流性食道炎は胃の疾患だと思われがちですが、実はストレートネックという隠れた原因が潜んでいる可能性もあります。「発症するたびに薬を飲んで対処をしている」という人は一度ストレートネックを疑ってみても良いかもしれません。薬はあくまで対症療法なので根本的な原因を把握して、適切に対処していきましょう。
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